こんにちは!臨床学術課の波多野です。
本日4月7日は「世界保健デー」であることは皆様ご存知でしょうか?WHO憲章がはじめて設定された4月7日を記念されています。毎年、WHOではテーマも決めており、2022年の世界保健デーのテーマは「Our planet, our health」。WHOの定義では、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」とされています。COVID-19もなかなか収束せず、これまでと比べて、より「健康」がより意識される時代ですね。機能性表示食品制度がさらに発展し、日本国民の健康寿命の延伸およびQOL向上の一助になればいいなと思っております。
Question93
機能性表示食品の届出の際に提出が必要になる別紙様式VIIには「健康増進法施行規則第11条第2項で定める栄養素の過剰な摂取につながらないとする理由」という項目があります。この栄養としては、「脂質、飽和脂肪酸及びコレステロール」、「糖類(単糖類又は二糖類であって、糖アルコールでないものに限る。)」「ナトリウム」が該当しますが、このうち脂質の食事摂取基準について、成人男女の目標量として正しいものはどれでしょうか?
(A) 総エネルギー摂取量の20~30%
(B) 総エネルギー摂取量の30~35%
(C) 総エネルギー摂取量の35~40%
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(A) 総エネルギー摂取量の20~30%
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、1歳以上の男女(妊婦、授乳婦を含む)について、脂質の食目標量は20~30 %エネルギー(総エネルギー摂取量に占めるべき割合)としています(p.149)。届出しようとする食品に含有される脂質量が「過剰な摂取」につながるかどうか評価する際の指標のひとつとしてこの値が参考値になると考えられます。
また、機能性表示食品制度における、ここでの「栄養素の過剰な摂取」とは、『食品特性も踏まえて判断されるべきものであるが、例えば、当該食品を通常の食事に付加的に摂取すること及び同種の食品に代替して摂取することにより、上記栄養素の一日当たりの摂取量が、食事摂取基準で定められている目標量を上回ってしまう等、当該栄養素を必要以上に摂取するリスクが高くなる場合等』を指しています。(機能性表示食品の届出等に関するガイドライン(令和3年3月22日一部改正)p.5)
補足ですが、平成28年国民栄養調査によると、年代や性別問わず脂質摂取量の中央値は20~30 %エネルギー程度であり、国民の多くは適当量の脂質が摂取できていると考えられます。
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いかがでしたでしょうか?
次回のクイズもお楽しみに!
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